「学校どうだった?」
「今日は何をしたの?」
子どもの一日が気になって尋ねても、「べつに」「忘れた」と短い返事が返ってくることがあります。
「どうだった?」という聞き方は、授業のこと、友だちのこと、給食のことなど、いろいろな話題を含んでいます。子どもによっては、何から話せばよいか分かりにくいこともあるでしょう。
そんなときは、身近な出来事を一つだけ具体的に尋ねてみると、話のきっかけになることがあります。
帰宅後は、まず家でひと息つく
学校から帰ったばかりの子どもは、まだ家での時間に気持ちが切り替わっていないこともあります。
まずは、
「おかえり。お茶にしようか」
「手を洗ったら、少し休もうね」
と、いつもの流れを一緒に過ごしてみます。
すぐに学校の話を聞こうとせず、荷物を置く、手を洗う、おやつを食べる。そんな時間のあとに、子どもが話し始めることもあります。
「どうだった?」を、答えやすい話題にしてみる
話を聞いてみたいときは、具体的な質問を一つだけ選んでみます。
たとえば、
「今日の給食で、おいしかったものはあった?」
「休み時間は、何をして過ごしたの?」
一日のすべてを説明しなくてもよい問いかけなら、子どもも話の入口を見つけやすいかもしれません。
ただし、具体的に聞けば必ず答えやすくなるというわけではありません。どんな話題なら話しやすいかは、その子やその日によって違います。返事を急かさず、まずは一つ尋ねて待ってみます。
質問を重ねすぎず、子どもの言葉を待つ
一つ聞くと、もっと知りたくなって、続けて質問したくなることがあります。
「誰と食べたの?」
「全部食べた?」
「先生は何て言ったの?」
気になることがいくつもあっても、まずは子どもが話し始めたことを聞いてみます。短い言葉や、少しの沈黙も、その子なりの返事かもしれません。
話が広がってきたら、子どもの言葉に沿って聞いてみましょう。
「それ、おいしかったんだね」
「休み時間に遊べたんだね」
話を続けようと急がず、聞いたことを受け止めるだけでも、親子の会話になります。
話したくなさそうなときは、無理に聞き出さない
具体的に尋ねても、「分からない」「話したくない」と言う日もあります。
そんなときは、
「そうなんだね。話したくなったら、いつでも聞くよ」
と伝えて、いったん話題を終えても大丈夫です。
子どもの様子が気になるときも、質問を重ねるより、普段の表情や暮らしの様子を見ながら、話しやすいタイミングを待ってみます。
学校のことを話す日もあれば、家でゆっくり過ごしたい日もあります。毎日、同じように話を聞けなくてもかまいません。
話しやすい入口を、親子で見つけていく
「学校どうだった?」に、すぐ答えられない子どもがいても不思議ではありません。
給食のことや休み時間のことなど、身近な話題を一つ尋ねてみる。返事を待ち、話したくない様子ならいったんそっとしておく。
そんなやり取りを重ねながら、その子にとって話しやすい入口を少しずつ見つけていけたらよいですね。
「おかえり。お茶にしようか」
まずは、安心して帰ってこられる時間から始めてみませんか。
