「YouTube禁止」から考える子どもの学び — デジタル時代の親の視点

オーストラリアのYouTube規制を知らせるニュース画像

オーストラリアで進む法律による16歳未満のYouTube利用制限。2025年12月から導入される見通しで、世界から注目されています。
デジタルメディアの利用で大事なのは「禁止かどうか」ではなく、親が子どもに何を育てたいのかを考えることです。今回は、家庭でできる具体的な工夫をお伝えします。

ニュースの要点 何が起きているのか

最近、海外では16歳未満のSNS利用を法律で制限する動きが注目を集めています。背景には、有害コンテンツや過度な利用時間が子どもの発達や精神衛生に与える影響への懸念があります。
今回の、オーストラリアでの16歳未満のYouTube利用制限もその一環です。

一方、日本では現時点で同様の法律はなく、YouTube Kidsやフィルター、保護者管理ツールなど、家庭にゆだねる自主的な対策が中心です。

問うべきは「是非」ではなく「どう使うか」

ニュースに触れると、つい「規制すべきか」「させるべきか」を議論しがちです。でももっと根本的に考えたいのは、親として「何のため」に見せているのかということ。静かにしてほしい、学習の補助として使いたい、あるいは単に楽しませたい──目的によって最適な手段は変わります。

シュタイナー教育の視点では、学びは外から与えられるものではなく、子ども自身が内側から育てるものです。画面は道具の一つにすぎず、それ自体が学びを保証するわけではありません。
本や自然、親子の会話の方がぴったり合った学習法であることも少なくありません。

完璧を求めなくていい

デジタルとどう向き合うかは、家庭ごとに違って当然です。重要なのは、親が意図を持って選択をしていること。そして子どもと学びについて会話すること。
今日学校から帰ったお子さんに一言、「今日、どんなことが楽しかった?」と聞くだけで、新しい学びの芽が見つかるかもしれません。

まとめ

オーストラリアの規制は、私たちに「デジタルをどう使うか」を考えさせてくれます。YouTubeは便利な道具ですが、子どもの深い学びは、手で書き、体で感じ、親子で語り合う時間の中にあります。
目的を持って使い、子どもの学びが深まるように、家庭での小さな工夫を始めてみませんか。

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