スマホにテレビにタブレット。
子供の周りに浮かんでる電波をつまんで引っ張ったら、
きっと現代のヤマタノオロチ。
見上げるだけ、誰も倒せない。
スマホやタブレットを使わせて大丈夫だろうか。
インターネットを使わせて大丈夫だろうか。
親自身が翻弄されてる怪物だからこそ、
モヤモヤする。
シュタイナー教育はデジタル機器を否定しない。
慎重に扱う。
インターネットを使ってもスマホを使っても、
大丈夫な人に育てる。
例えばシュタイナー学校だったら、
9年生(中学3年生)ぐらいで、
パソコンの仕組みを学ぶ。
学ぶだけじゃなくて電子部品を自分でえっちらおっちら、
簡単なコンピューターを作ってみる。
学校によっては、
10年生(高校1年生)ぐらいで教室の中に擬似的なインターネットを手作りする。
インターネットの歴史や仕組みだけじゃなくて、
良いところと悪いところ両方を学ぶ。
便利だからとか、
もうあるからとか、
みんなが使ってるからとか。
そんな理由で持つのではない。
スマホに使われないこと。
ネットに遊ばれないこと。
「自分」がなかったら、振り回されちゃう。
子供が小さければ小さいほど、
スクリーンの中じゃなくって、
生活や自然の中で育てる。
人が生まれてきたこの場所だからこそ、
「わたし」は「わたし」になれる。
「大好きだよ」って語るその声が、
子供を人間に育てる。