『子育てニュース』修学旅行が変わる時代──物価高騰のいま、親として考えたい本当に大切な体験とは?

子育てニュースを知らせる青空の写真

近年、修学旅行の交通費や宿泊費の高騰が社会問題になりつつあります。
かつては当たり前だった「沖縄」「長崎」といった旅行先も、近年では変更を余儀なくされている学校が増えています。

修学旅行の費用は10年で8,000円以上アップ

文部科学省や日本修学旅行協会の調査によると、2023年度の中学校の修学旅行費は平均で7万円を超えています。
費用の多くを交通費と宿泊費が占めており、そのしわ寄せで「体験活動」の割合が減っているのが現状です。

現場で進む「内容の見直し」と「工夫」

実際に、日程を短縮したり、近場に旅行先を変更する学校も出ています。
昼食を持参にしたり、貸切バスやバスガイドを削減したりと、あらゆる工夫が施されています。

修学旅行の本質とは?「どこに行くか」より「何を感じるか」

こうした変化のなかで、私たち親にできることは「どこへ行くか」よりも「どんな体験を子どもにさせたいか」を考えることかもしれません。
有名な観光地に行けなくても、深く心に残る体験はできます。

例えば、自然の中で班で協力して過ごす1日。
仲間と道に迷ったこと、見知らぬ土地で見た夕焼け、誰かに優しくされた思い出──
そういったものこそが、子どもの心を育てる「旅」の本質なのではないでしょうか。

物価高のいまこそ、「体験の本質」を見つめ直す機会に

これは修学旅行だけでなく、私たちの家庭の中にも言えることです。
休日のお出かけ、買い与えるおもちゃ、子どもとの時間──
すべての体験が「心を育てる種」になり得ます。

まとめ 変わる修学旅行、変わらない「旅の本質」

修学旅行の内容が変化していくこれからの時代──
それでも子どもたちにとって「感じる旅」は変わらず大切なものです。
目的地よりも、その途中で得るものにこそ、親としての願いを込めていきたいですね。

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