9歳を過ぎてくると子どもは、親に反抗したり、ルールを破ったりすることがあります。
けれど、それは親子の信頼関係を壊すサインではなく、むしろ「信じる」ことを学ぶチャンスなのかもしれません。
今回は、9歳から始まる親子の信頼関係の作り方について解説します。
守る時期から、信じて見守る時期へ
9歳をすぎた頃から、親子関係は少しずつ変わりはじめます。
それまでは「守ってあげる」存在だった親が、「信じて任せてみる」存在へと、少しずつ役割を移していくタイミングです。
とはいえ、いきなり完璧に切り替えられるわけではありません。
例えば「行っちゃダメ」と伝えていた場所へ、友達と一緒に行ってしまったり、ルールを破ってしまったり……そんな裏切りのような行動に、親の心は大きく揺さぶられます。
ルール違反は、信頼を築くチャンス
でも、こうした出来事は、信頼関係を壊すのではなく、作っていくための通過点でもあります。
叱るよりも、問いかけてみてください。
- 「どうして、そうしたいと思ったの?」
- 「どうすれば、次はうまくできると思う?」
そうやって自分の行動を自分で振り返るプロセスを積むことで、子どもは少しずつ「責任」を引き受けていけるようになります。
信じることは、待つこと
9歳は、親の役割が「導く人」から「信じる人」へとシフトしていく始まりの時期。
子どもはまっすぐには育ちません。ときに脱線し、ときに後戻りもしながら、自分の意思と責任を見つけていきます。
まとめ 「信じる」は親子で育てるもの
9歳から始まる親子の信頼関係は、一足飛びには築けません。
失敗したり、がっかりすることもあるけれど、それもまた大事な経験。
子どもの行動に戸惑ったときは、「信じて待とう」を合言葉に、深呼吸してみてください。