寒いねと話しかければ寒いねと答える人のいるあたたかさ

寒い冬の日こそ、
簡単に暖まることができる。
こんなに寒いのに、
何も使わないでいい。
必要なものは人と人、
そして、ほんのちょっとの優しさ。

言葉です。
単純に「寒い」と言ってしまえば、
それまで。
でも、「寒いね」と言い
「寒いね」と返す人の暖かさ
それを感じられたら、
子供は心から暖かくなれる。

言葉の奥にある、
人と人との優しさ。
人が出会うことでのぬくもり。

「言葉」で小さな火を起こすように、
「声」で赤く照る炭に息を吹き込むように、
人は「言葉」から暖かさを感じることができる。

子供に対して、
語彙を増やすとか、
きちんと挨拶をするとか、
そのもっと以前に。

言葉が持つ暖かさ。
それを小さな時にいっぱい感じられたら、
それはその子の感性になる。

寒い時こそ、
暖かさはすぐ近くにあります。
凍える日こそ、
人の優しさは手で触れられる形になる。

ほんのちょっとだけ、
言葉を口の中で暖めて話してみる。

「寒いね」
「うん、寒いね」

その時感じた暖かさは、
人だから持ち得る、
心のありよう。

実際にシュタイナー教育では、
こんなふうに言葉を捉えていたりします。

言葉とは、一つの行動。
言葉は実際に人に作用する。

否定的な言葉を使えば、
実際にその人を攻撃しているのと同じ。

優しい言葉を使えれば、
本当にその人をいたわる行為になる。

どちらを選ぶか。
私たちの自由です。
けれど、どちらを子供に教えたいかだと、
答えははっきりしていますよね。

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