「これはぼくが描いた絵!」そう言って指差した先には、誰かが描いた展示の絵…。 子どもが“作り話”をすると、つい「ほんとに?」と聞き返したくなりますよね。
でも、実はそれ、心が育つ大切なプロセスかもしれません。今回は、4歳児の作り話の背景と、適切な対応方法をご紹介します。
なぜ子どもは作り話をするの?
4歳ごろの子どもは、想像と現実の区別がまだ曖昧な時期です。
この年齢では、「〜だったらいいな」という希望を上手に言葉にできず、想像したことをそのまま現実のように話してしまうことがあります。 それは嘘ではなく、“想像力を使って遊ぶ力”の表れなのです。
「ウソをつかない子」に育てるには?
大切なのは、正すよりも「気持ちに寄り添うこと」。
「本当に描いたの?ウソはだめでしょ」と言う代わりに、 「きれいなお星さまだね。それで〇〇ちゃんの絵はどこに飾ってあるの?」と声をかけてみてください。 すると、子どもは照れながら自分の作品の場所を教えてくれるかもしれません。
実生活でできる対応例
- 子どもが作り話をしたときは、叱らずに聞いてあげる
- 話の中にある「こうなりたい」「好き」が何かを見つける
- 想像を広げるような質問を返してみる(例:「それってどんな色だった?」)
「嘘をついた」と思う前に、想像力を信じてみよう
作り話の中には、その子の「願い」や「夢」が詰まっています。 その芽を摘まずに、そっと光を当ててあげるような関わり方が、自己肯定感や創造性を育てる土台になります。
まとめ 子どもの想像力に寄り添う子育てを
子どもが作り話をするのは、心が大きく育っているサイン。 「嘘をついた」と決めつけずに、その奥にある気持ちに耳を傾けてみてください。
想像することを許される体験は、やがて「ほんとうの自分」を生きる力になります。