「だめって言ってるのに、またやってる…」
子育て中のママなら、一度はそんな場面に出会ったことがあるのではないでしょうか?
今回は、シュタイナー教育をベースにした“怒らず伝える”子育てのコツをご紹介します。
なぜ子どもは約束を守れないの?
子どもが何度も同じことをくり返すと、「聞いてなかったのかな?」と思ってしまいますよね。
でも実は、子どもにとって「言葉で理解したこと」と「自分のしていること」は、まだうまく結びついていないことが多いのです。
たとえば、「葉っぱをむしっちゃだめよ」と言われて、その場ではうなずいていても、手がまた伸びてしまう…。
それは“分かっていない”のではなく、“つながっていない”からなんです。
知識と行動をつなげる「手を添える」という伝え方
こんなときに試してみてほしいのが、実際にやって見せること。
「葉っぱはこうやってなでてあげると、気持ちいいんだよ」と言いながら、そっと子どもの手に自分の手を添えてみましょう。
この“体で感じるやりとり”が、子どもにとって大きな学びになります。
手を添えて一緒に動くことで、「どうしたらいいか」が感覚としてしみ込んでいくのです。
怒らなくても、ちゃんと伝わる
子どもは、親の反応をとても敏感に感じ取っています。
「しまった…」という表情は、怒られたから、という気持ちから出ていることもあります。
だからこそ、感覚を通して安心できる関わりを重ねることで、行動は少しずつ変わっていきます。
叱る前に、まずはそっと手を添えてみませんか?
まとめ 伝えたいのは、正しさより“つながり”
子育ては、言葉で教えるよりも「感じさせる」ことがとても大切です。
知識と体がつながることで、子どもは少しずつ“わかって”いくもの。
忙しい日々の中でも、怒る前に手を添える優しさを思い出せたら、親子の時間はもっと穏やかで、豊かになります。