子どもの困りごと、親はどう向き合うべき?
「友達と喧嘩しちゃった」と子どもが相談してきたら、あなたはどう対応しますか?
多くの親がとりがちな対応は次の3つです
- 慰める「大丈夫だよ、気にしなくていいよ」
- 子どもの落ち度を指摘する「あなたが何か言ったんじゃない?」
- 自分の経験で共感する「ママも昔、そういうことがあったよ」
これらの対応は、子どもの不安を一時的に和らげるかもしれません。けれど、長い目で見たとき、子どもが自分で問題を解決する力を育てるのに役立つかどうかは疑問が残ります。
子どもの問題解決力を育てる方法
では、どうすればいいのでしょうか?
答えはシンプルです。
- 質問も意見も控える
- 状況をそのまま言葉で描写する
例えば、こんな会話を想像してください
子ども:「友達と喧嘩しちゃった」
親:「友達と喧嘩しちゃったのね」
一見、ただの繰り返しに思えますが、このステップは子どもの心に大きな安心感を与えます。そしてその後、子どもは自然と自分の気持ちや状況を深く考え始めます。
多くの場合、子どもが「それでね、原因はこうだったんだ」と話し出し、自分で解決策を考え始める瞬間が訪れます。このとき親はただ、「そうなんだね」「それでどうしたの?」と、状況を言葉で描写し続けて見守るだけでいいのです。
実体験からの感想
私自身、9歳の娘との日常でこの方法を実践しています。例えば、学校での友人関係で悩んだとき、こちらが評価やアドバイスをせず、ただ聞き役に徹しただけで、娘は自分なりの解決策を見つけていきました。
もちろん、このプロセスは親にとって簡単ではありません。「早く解決してあげたい」という気持ちを抑える必要があるからです。けれど、時間をかけて見守ることで、子どもの自立心や自己肯定感を育むことができるのです。
子どもの成長を信じる子育て
このアプローチは、親が「子どもの成長を信じる」という姿勢そのものです。
子どもは自分のペースで問題を理解し、解決する力を持っています。それを信じ、見守ることが、親としてできる最良のサポートではないでしょうか。
ぜひ、今日からこの方法を試してみてください。お子さんとの会話が少しずつ変わり、自分の力で前に進む姿を見ることができるはずです。