漢字は好き? 嫌い?
この胸に手を当てても、
空っぽの空。
理由は簡単。
頭で覚えたから、
覚えなくちゃいけなかったんだ。
しょんぼり背中を丸めるよりも、
シュタイナーのこんなやり方。
『森』が印象的に登場する物語。
耳で聴いて、絵を描く。
その絵から漢字を見つけだす。
頭で覚えるんじゃなくって、
心から湧き上がってくる学び。
子どもたちは…
「木? あれ、森だ!」
「『力』の漢字もある、『大』も!」
「木の漢字、四つ見つけた!」
ほんとうは、
絵はおまけみたいなもの。
だって子どもたちの中には、
森がもう広がっているから。
息を吸い込めば、
この緑の香り。
耳をすませば、
あの鳥の声。
想像力を使えば、
漢字はこんなにも面白い。