シュタイナー教育、天文学。
空や星を学ぶ。
だからといって、
遠い場所だけ見上げているのじゃない。
シュタイナー教育って、
それがどんな教科であろうと、
自分と関係があるものとして学ぶ。
例えば、月。
たった今ディスプレイから顔をあげれば、
きっと夜空で輝いている。
観察すれば、
月の裏側だって知れるだろう。
だけどシュタイナー教育では、
この体が触れている体験から月をとらえる。
満月と潮の満ち引き。
植物の成長や雨の降り方。
あるいは、私たちの心と月の関係。
それらをひもといていっても、
たぶんクレーターの謎は解けない。
でも、子どもの胸に月が宿る。
頭だけの知識じゃなくって、
学ぶことの本当の姿がゆらめき光る。
ディスプレイから顔を上げて。
知識に少し目を閉じて。
心で感じられるのは、
全身で月の光を浴びているような、
やわらかく豊かな学びです。