太陽や星の勉強というと、
つい頭の中で教科書を広げてしまう。
赤道と太陽…
月の満ち欠け…
夏の大三角に…
オリオン座…
どれも大事なこと。
でも知識としては語れないことだってある。
例えば、
シュタイナーの高学年レッスン。
「天文学」ではこんなことも扱います。
『古代ギリシャ人は宇宙のことを
「美しくするもの」と呼んだ。
どうしてだろう?
太陽や月や星の形。
そこにはサークルという
完全に美しい形があるから。
だけど、宇宙だけじゃない
果物
花びらの並び
人の頭
様々な丸い形がある。
地球は、
宇宙から生まれてここにある。
命もまた、
宇宙から流れ込んでここで生きている』
こんなのって、
知識としてはおぼつかない。
テストで測れることでもない。
けれど宇宙という存在を見つめたとき、
本質にあるのは命なのかもしれない。
手の届かない遠い場所を想うとき、
感じられるのは、
今ここにいる「私」という存在だったりします。