道徳としての算数

シュタイナー教育の計算、
なにか変かも?

見慣れた式と違う。
○ + ○ = ○じゃない。

もちろん、普通の式もやります。
でも最初にするのは、
○ = ○ + ○
だったりする。

どうしてだろう?
子どもの内面を育てたいからです。

○ = ○ + ○
だと、計算の中にこんな意識がある。

私はもう持っている。
満たされている。
みんなに分け与えよう。
ほらね、
私とみんなは同じになる。
そんな、豊かな意識。

それに ○ = ○ + ○ だったら、
多様に考えられる。

8 = 5 + 3
8 = 4 + 4
8 = 1 + 1 + 3 + 3

答えは一つじゃない。
それって、子どもには救いにすらなる。
もしも、
4 + 4 = ○ だったら答えは8しか許されない。

でも、
8 = ○ + ○ だったら、
どんな数を最初に書いても間違いじゃない。
自分がしたことを自分で正解に変えられる。
そこには、算数を超えた学びがある。

算数はただの計算じゃない。
答えだけが大事なんじゃない。

算数は道徳だ。
シュタイナー教育ではそう考える。

だからこそ、
最初に触れる計算(道徳)は、
命の流れに沿ったものでありたい。

子どもはただ素直に、
人であることを喜びたいから。

最新ブログをメールで受け取る

メールマガジン



最新の情報をメールで受け取れます。
配信は無料で、登録解除も簡単です。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!