「最近、自我が出てきたみたい…」
9歳ごろの子どもを育てるママたちから、こうした声をよく聞きます。
確かにこの時期、子どもは「自分」を意識し始めます。
でも、それは思春期のように「他者と自分を比べる」ものではなく、
「これが自分なんだ!」と主観的に感じる段階。
この変化をどう受け止め、どのようにサポートすればいいのでしょうか?
シュタイナー教育の視点から、9歳の成長と親の関わり方について解説します。
9歳の成長と思春期の違いとは?
9歳の自我の目覚めと思春期の自我の成長には、大きな違いがあります。
主観的な自我 と 客観的な自我
年齢 | 自我の発達 | どんな特徴? |
---|---|---|
2歳ごろ | 「自我が降りてくる」 | イヤイヤ期。自分の意思を持ち始める |
9歳ごろ | 「自我を体験する」 | 自分という存在をありありと感じる |
思春期以降 | 「自我を実践する」 | 客観的に自分を見て、社会の中での自分を考える |
9歳の子どもは、
「自分」という意識が芽生えてきますが、まだ他者と比べることは少なく、
「これが自分なんだ!」と主観的に考える段階です。
一方、思春期になると「他の人から見て自分はどうか?」と自分自身を客観視し、
コンプレックスを抱いたり、自己肯定感に悩んだりしやすくなります。
9歳の子どもに親ができるサポート
この時期に大切なのは、子どもの個性を尊重し、
「自分」という感覚を大切に育むこと。
1. 子ども自身の目標に寄り添う
これまでのように「これをしようね」と親が決めるよりも、
子どもが目標を持ったら、
「じゃあ、どうやったらできるかな?」と一緒に考える。
この過程が、自分で考え、自分で決める力を育てます。
2. 否定せずに受け止める
9歳になると、突然「なんで?」「どうして?」と
深く考えるようになることも。
「そんなこと気にしなくていいよ」と流さず、
「そう思ったんだね」と一度受け止めることが大切です。
3. 「その子らしさ」を大事にする
例えば、興味を持ったことにじっくり取り組む姿勢を応援する。
誰かと比べるのではなく、その子自身のペースを尊重する。
まとめ 9歳の自我の目覚めを温かく見守ろう
9歳の成長は、思春期の始まりとは違う「自分を知る第一歩」。
この時期に、子どもの個性を大切に育てることで、
思春期に向けての土台がしっかり築かれます。
🌿 親が決めるのではなく、子どもの目標を尊重する
🌿 「なんで?」という問いを否定せずに受け止める
🌿 他者と比べず、その子らしさを大切にする
9歳の「自我の目覚め」を、あたたかく見守っていきましょう✨