シュタイナー学校のフシギ。
エポック授業。
シュタイナー学校では、
算数なら算数だけを3週間ぐらいやり続けます。
そのあいだ、
国語とかはしません。
ずーっと算数。
そして算数が終わると、
今度は国語を3週間ほどやり続ける。
それをエポック授業と呼びます。
どうしてそんなことをするの?
深く学ぶために、
算数を忘れてほしいから。
算数を3週間ほどやって、
その後は違う教科を3週間。
すると、
子どもは気前よく算数を忘れます(笑)
でも、
忘れている間に何か大事なことが起こっている。
シュタイナー教育ではそんなふうに考える。
算数をやっていない間に、
子どもの中で算数が根づいていく。
その子だけの学びに姿を変える。
そして、
3週間たって再び算数をした時。
眠っていた算数がひょっこり顔を出す。
その時子どもが何を感じるか。
知識とかやり方だけじゃない、
その子の中で立ち上がってくる算数の感覚。
目には見えない算数のカタチ。
覚え込ませるのじゃなくって、
忘れることまで考える。
シュタイナー教育のフシギ。
のぞき込むと、
自分が受けてきた教育がすべてじゃないって。
心の底がスカっとする。