シュタイナー教育には、
手仕事という教科があります。
図画工作に似ているけれど、
やっぱり違う。
手仕事では、
命の流れに沿った造形をしたりします。
写真は 8日の滋賀オープンクラス。
切り出した粘土から、
一人ひとりが球をこしらえ、
さらに卵へと形を変えていきます。
そして卵を温めるようにして、
手のひらで鳥へと姿を変えていく。
「さあ、鳥をつくろう」
ではなく、
「 鳥が生まれる瞬間」
を感じてほしい。
実際、子供たちがつくったのはみんな違う鳥。
ペンギンやハトといった種類の違いだけじゃなく、
羽ばたいていたり、
眠っていたり。
出来上がった形だけじゃなくって、
感じているものが違う。
手のひらで受けとめているものが違う。
そこに注目するのが、
シュタイナー教育なのかもしれません。
オープンクラスの終わり、
高学年の子に呼び止められました。
「先生、これニスで固めたらいいの?
このまま取っておきたい」
土から生まれた鳥たち。
羽ばたいて、
子どもたちの心に留まりますように。