シュタイナー教育、高学年レッスン。
天文学です。
太陽や月の動き。
星の巡り。
惑星の並び。
どれも私に関係あるのに、
なんとなく遠い場所の遠いできごと。
どうやったら、
自分事に感じられるだろう?
例えば、太陽の一日の動き。
赤道と北極と日本とでは、
太陽の動き方がまるで違う。
シュタイナー教育だったら、
こんなふうに学びます。
赤道の太陽は、
まるで日にちだけが書かれたカレンダー。
いくらめくっても、
今が夏だってことしかわからない。
北極の太陽は、
日にちのないカレンダーのよう。
今が夏か冬かはわかるけれど、
(夏は白夜、冬は反対に極夜)
空を見上げても時刻すらはっきりしない。
温帯(日本)の太陽は、
季節を育てるゆりかごのよう。
長く伸びた私たちの影が、
収穫の時期を教えてくれる。
こんなふうに、
暮らしの中から天体を見上げます。
ちょっとした工夫だけど、
自分事になる。
自分と関係があるものとして天体を感じられる。
すごく遠い場所にあるものだからこそ、
自分の中に感じ取れるように。
難しい知識よりも、
感動こそが届きますように。