馬ってどんな動物?
もちろん、見たことはある。
鳴き声も知ってる。
食べ物だって。
でもどんなふうに語ったら、
子どもの心を育てられるだろう?
シュタイナー教育では、
こんなふうに語ったりします。
……… ✂︎ ……
馬は歩いたり走ったりする時、
ひづめで音楽を奏でている。
私たちは目を閉じていても、
目を閉じているからこそ、
その軽やかなリズムを感じられる。
ゆっくりとした歩みの4拍子。
ちょっぴり早足の2拍子。
指揮者がタクトを振れば、
心臓が躍るような3拍子へと変わる。
私たちが生まれるずっと前から、
馬は大平原で音楽を奏でてきた。
……… ✂︎ ……
こんなふうに語ると、
心がじんわりと膨らんでいく。
そこには、
頭だけじゃない体の感覚がある。
自分の脚が動き出すような躍動がある。
知ってる。
わかってる。
知識を超えた、
あと少しに手が届く。