ゴースト・トレイン

シュタイナー教育は不思議。
『リズムの時間』という体を動かす時間があります。

算数でも国語でも、
90分くらいのレッスンの最初は体を動かす。

体操するわけじゃなくて、
もちろん校庭一周走るでもない。
ちょっとした遊びなどをします。
例えば…

『ゴースト・トレイン』

幽霊列車とも呼ばれるこの遊びでは、
子どもたちが輪になって座る。
輪の周りを幽霊列車(先生)が歌(ちょっと怖い😂)を歌いながら歩く。
そして、子どもたち一人ひとりの肩を叩いて自分の後ろの列に加えていきます。

ただし自分が最後の一人だと思った子どもが手を挙げられたら、他の子どもたちを幽霊列車から下ろすことができる。
でも最後の一人じゃないのに手を挙げてしまったら、その子も幽霊列車に乗せられてしまいます。

この遊び、もちろん狙いがあります。
『中学年の子どもたちの内面を支える』

9歳ぐらいって、
子どもからだんだん大人に向かっていく時期。
子どもたちは、それまでなんとなくこの世界と一つになっていた。
それが「わたし」という自我を持ち、
もう世界と一つではいられなくなる。

むしろ、「わたし」と「世界」みたいに。
自分の目で世界を見るようになっていく。
それまでのふわっとしたファンタジーから、
大人のような目で世界を見つめるようになる。

そうやって、だんだんと子どもから大人に向かっていく。
それはまるで、暖かな世界から列車に乗せられて知らない場所に連れて行かれるよう。

だからって、
「こうなんだよ」と子どもに言ってもしかたがない。
遊びを通して、子どもたちが自分の内面に触れられるようにする。

大切にしたいことを大切にできるように、
シュタイナー教育の一つの行動です。

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