高学年のシュタイナー教育、
古代ローマ時代。
歴史の学習といっても、
暗記じゃない。
穴埋め? 年号?
いいえ、もっと心に響くもの。
その時代の空気感や価値観。
当時の人々の考え方。
「今の自分となんだか似てる」
「ここはちょっと違うかな〜」
と、子どもたち。
つまりは心で感じる歴史学習。
まるで、見てきたかのよう。
古代ローマの物語を聴いて、腕まくり。
ローマの王を絵に描く。
写真の絵は、
ローマ建国前のヌミトルという王様。
一度は王位を奪われ、羊飼いに。
そこへ、 大人になった孫たちがやってきて…。
戦いの神様マルスや、
狼に育てられた兄弟など、
本当のような本当じゃないような不思議な物語。
みんなでゲラゲラ笑ったり、
ドキドキしたり、
ほっこりしたり。
歴史の授業なのにちっとも堅苦しくない。
レッスンが終わって帰るときには、
子どもたちみんなじゃれあって、ニコニコしてる。
わあっと背中におぶさったり、おぶられたり。
「この子たち、高学年なんだけどなぁ(笑)」
思春期もちらつく高学年、
なぜか小さな子どもの顔に戻ってる。
不思議だけどあたり前。
心が満ちれば、
子どもは自然と優しくなれる。