シュタイナー2年生のレッスン。
イソップ寓話です。
犬が橋からお肉を落としてしまったり、
北風と太陽が旅人のマントを脱がそうとしたり、
なんだかこっけいな話。
この絵のライオンだってそう。
偉そうにしていたライオンは、
人間につかまってしまう。
すると、ネズミは縄をかじってライオンを助けます。
偉そうにしていたライオンはもじもじ。
強いと思っていた自分が、
弱いと思い込んでいたネズミに助けられる。
そんな、ライオンをたしなめるような話かもしれません。
でもシュタイナー教育では、
どうして2年生でイソップをするのだろう?
子どもの内面を育てたいからです。
2年生ぐらいになると、
子どもの中に両極ができると言われています。
「善と悪」みたいな二つの対極。
自分の中にある「良心とずるさ」
2年生ぐらいの子どもは、
わかってても悪いことをしたり、
かと思えば天使のように美しかったり。
「善と悪」が出たり引っ込んだりしながら、
自分の中で両極を調和させようとしている。
両方あってこそ、本当の自分だから。
イソップ寓話。
お話を通して、自分の内面を見つめる。
「ばかだなあ」とか、
「そうでなくっちゃ」とか。
自分自身とおしゃべりしてる。
どんなお説教よりも、
「わたし」の心が本当へと導いてくれる。