4を連れて、絵本の扉を開く。

1、2、3、4…と数えて、不思議に思わないのは大人だからかもしれません。
子供にとって数は不思議な存在。
まるでヘビみたいに細長く、服を着る時みたいに順番が決まっている。
誰が作ったのか誰がズルズル運んできたのかわからないけれど、世界のあちこちで星のようにキラキラと光っている。

子供にとって数がそんな絵本の人物のような存在なら、そこから始めようというのがシュタイナー教育。

「4」という数はどんな数だろう。
もし「4」がお友達ならどんなふうに話しかける?
まるで、そんなやりとりを楽しむように「4」の質を味わう。

例えば、こんなお話(物語)をまず聞いてもらいます。
魔女の魔法で異世界に飛ばされた女の子は、見たこともないような不思議な野原に立っています。

そこは4の野原。
4の数字のものしかない野原。
見渡してみると、1つの野原なのに、4つの季節がある。

春の野原は芽吹いたばかりの草がたくさん。
夏の野原は花が咲き、秋の野原は実ができています。
そして冬の野原は種が土の上に落ちています。

4の野原で、女の子は4の数字の秘密を見つける。
春夏秋冬、季節は4つで1つになっている。

例えばこれが年長さんクラスでの「数の質」。
教科は一応算数ですが、物語を聞いたり絵を描いたりと教科も軽々飛び越えます。
何より、それが子供にとって自然な学び方だから。

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