思春期の子どもが求めているもの

思春期を乗り越えるために、子供にどう関わるか?
いくつかポイントがあります。

一つ目は、思春期の子供が「思考」を使えるようにしてあげること。
思春期の子供はエネルギーがありあまってます😅
そのエネルギーを「思考」することに使えないと、ちょっと難しい。
行き場をなくしたエネルギーが変な方向に行ってしまうことも…。

かといって「思考」するといっても、ただ勉強するのとは少し違います。
ここで、2つ目のポイント。

思考するための「謎」を提示します。

例えば、コップに水をすれすれまでためて表面張力で丸く盛り上げる。それを見せて、「どうしてこぼれないと思う?」
あるいは、見慣れた窓からの夕焼けを指して、「どうして空って赤くなると思う?」

大事なのは、世界に隠された「真理」を「謎」という形で見せること。
単純なお勉強ではなく、世界の真理を解くことでしか得られないものがあります。
思考を通して世界とつながったという自信です。

実際にシュタイナー学校の7年生〜(中学1年生以降)では、 空の色の真理を解いたり、音の振動の謎を解いたりします。
理科の実験といえば実験ですが、単純な知識の獲得ではなく世界の真理を思考の力で解き明かすことを大事にしています。

だからこそ、簡単に答えを教えたりしません。
3日ぐらいかけてじっくり思考していきます。
例えば、こんな感じだったりします。
1日目は謎を提示する。
2日目に子供たちも実験して考える。
3日目に実験結果をまとめ、謎を解く。
知識の獲得以上のものを大切にしているので、じっくり子供たちが思考できるようにします。

この世界で生きていく。
現実に生活していく。
自分がこの社会に関わっていく。

思春期の子供の不安はそこにある。
そして、希望もそこにある。

自分の思考で世界の真理を解ける。
思考を通して世界とつながれたいう自信。
それは、思春期の子供の心をじんわり温めてくれます。

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