物語だからこそ、耳を傾け心を開ける。

中学年の創世記レッスン、世界の始まりの物語✨
この世界がどんなふうにできたのか、物語を聴き絵に描いていきます。

「 海と空ができ、そこに命を宿らせて魚と鳥を…」と語ると、
「それ、本当の話?」とある子が聞き、また別の子が「 進化したんじゃないの??」と聞き直す。

この世界がどんなふうにできたか、 本当のところはわからない。
誰も見たことがない。
でも、シュタイナー教育の創世記にはできることがあります。

子供の内面を支えます。
中学年は、「自分という世界」を作り始める年齢。
その子らしい個が出てきます。

子供の中で何が起こっているのか、今どうなっているのか。
そこは世界の始まりのように混沌としていて、本当のところは誰にもわからない。
きっと、本人にもよくわからない。

だからこそ、創世記という物語の力が生きてきます。
子供は自分の内面を覗き込むように、創世記の物語に目を向ける。
そこには自分がいて、自分にしかわからない何かがある。

実際、最初は「 それは違う」とか「 一番最初はプランクトンだ」などと言っていた子供たちも、物語が進むにつれてじっと耳を傾けてくれるようになります。

物語としての面白さもあるのですが、やっぱりその物語には「今の自分」がいると感じられるのだと思います。
自分と関係がある物語だからこそ、耳を傾け心を開ける。
親や友達にも言えないことだって、物語の中だったら自分自身と目一杯語り合える。

子供って、言葉だけではうまく支えきれない時もあります。
そんな時、物語の力が子供と世界をつなげてくれます。

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