我が子を見ていると、親なら誰だって思います。
笑顔を増やしたい。
喜ばせたい。
幸せだなって思ってもらいたい。
でも、言うべきことは言わなくちゃいけない。
なんでもいいではやっぱり困る。
叱ったりしなくてよかったらいいのに。
まるで、交通違反の切符を切る警察官の心境ですよね😅
違反がなくなってほしいのに、毎日不本意な摘発をしなくちゃいけない。
ほっとできる親子関係を作るために、私たちにどんなことができるでしょうか。
「ポジティブ・チケット」というやり方があります。
何か良いことをしたら、素晴らしいねとポジティブに伝える。
そして叱るときにも、どこかポジティブな部分を見つけて褒めてあげる。
「ごめんなさいって、よく言えたね」
「いけないことなんだって気づいたら、もう大丈夫だよ」
などなど。
ポジティブ・チケットは、カナダのリッチモンド市の警察で試みられた実践です。
リッチモンド市も他の街と同様、はじめのうちは罰を与えること、刑を重くすることで犯罪を撲滅しようとしていました。
そんなとき、署長が変わり犯罪を未然に防ぐ取り組みはできないかと考えた。
そこでポジティブチケットという新たな試みを考えだし、良い行動に注目しようとしました。
例えば、ゴミを投げ捨てずにゴミ箱に捨てる。
バイクに乗るときヘルメットをかぶる。
スケートボードは決められた場所で乗る。
などなど、ポジティブなことに対して警察官が切符を切ることにしました。
ポジティブ・チケットは映画館などに無料で入場できる引換券になったので、若者たちの居場所もできます。
最初のうちはなかなか効果が出なかったそうですが、10年後には青少年の再犯率が60%から8%に激減しました。
大成功ですよね。
中にはこんな事例もあったそうです。
ある少年は車にひかれそうになっていた少女を助けて、ポジティブ・チケットを手に入れました。
その場にいた警官はチケットを渡すときにこう言ったそうです。
「 素晴らしいことをしたね。君は立派なことのできる人だ」
その少年は家に帰ると、ポジティブ・チケットを壁に飾りました。
お母さんが「何と引き換えるの?」と聞くと、少年はこう言ったそうです。
「引き換えないよ、ずっと持っておくんだ」
この少年にとって、映画館やボーリングに行けることよりもずっと大事なものをポジティブ・チケットからもらったのです。
子供は素直。
良いことに目を向けると、本当に良くなっていきます✨
小さなことの一つ一つの積み重ねが子供を幸せにし、親子の絆にもなっていきます🌈