年長クラス『金』の文字

年長クラス、文字の学習😄
大人が見たらすぐにわかるかもしれません。
『金』の文字が隠れています✨

でも、 単純に文字を絵にして覚えているのではありません。
お話(物語)を聴き、その場面をまず絵にします。
そしてその絵の中から子どもたちができるだけ自分で『金』の文字を見つけ出せるようにします。

なぜこんなに手間ひまかけるのか。
それは、「金はこうです」と上から文字を与えたくないから。
心を通して、文字を自分のものにしてほしいから😄
そのためのお話、絵、そしてワクワクする授業だったりします🌈

今回の『金』の文字。
グリム童話の「ホレおばさん」というお話を聞いてもらえました。
「ホレおばさん」は名作ですが、意外と子どもたちは知りません。

話の流れとしては、働き者の娘と怠け者の娘の違いがくっきり出てくるストーリーですが、 所々に不思議な展開やファンタジー豊かな描写が入ってきます。

例えば、 井戸の底に落としてしまった糸巻きを追いかけていくと美しい野原に立っていたり。
リンゴの木が、「揺すっておくれ。実はとっくに熟してるんだ」としゃべったり。
羽根布団をはたくと、人間の世界で雪が降ったり。

これだけでも、すっごく面白い。
実際子どもたちは、じっと耳をすまして聞いてくれていました。

ただ、お話の細かいところが面白すぎて、子どもたちはそっちに夢中😅
「どうしてあそこで女の子は…?」とか、「その後、金の粒はどうなったの?」とか、 ちょっとした質問攻めに(笑)

肝心の『金』の文字からは少し離れてしまいましたが、これだけお話で心が動くというのも大切な体験。

文字が染み込んでいく場所も知的な頭というよりは、深い深い心の中。
心の中に染み込んだ文字が、いつかどこかで「あ!」と何か違うものに変わるかもしれない。

そんな、ただ覚えるだけではない血の通った学びのために今日も子どもたちの前に立ちます😄

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