言葉では教えにくい大事なこと

何か一つのものの中に、世界が詰まっている。
大切な考え方ですが、教えるのは難しい…。

そういう時、シュタイナー教育では「詩」を一緒に読んであげたりします。
例えば、金子みすずのこんな詩。

……………………
蜂と神さま

蜂はお花のなかに、
お花はお庭のなかに、
お庭は土塀のなかに、
土塀は町のなかに、
町は日本のなかに、
日本は世界のなかに、
世界は神さまのなかに。

そうして、そうして、神さまは、
小ちゃな蜂のなかに。

………………………

何かを教えこむわけじゃなく、ことさらに期待するわけでもない。
ただやわらかく心に降り積もっていく言葉。
詩だからこそ、 できることですね。

シュタイナー教育では、さらにこの詩に動きを付けたりもします。
まずみんなで大きな輪になり、
「蜂はお花のなかに、」でキュウっと中央に集まって小さな輪になります。

「お花はお庭のなかに、
お庭は土塀のなかに、
土塀は町のなかに、」
と、 だんだんスケールが大きくなっていくにつれてみんなで作った輪も大きくなっていきます。

最後は……
「そうして、そうして、神さまは、
小ちゃな蜂のなかに。」
で、 またキュウっと中央に集まって小さな輪になります。

体を使うことで、 言葉では捉えにくいものでも自然に感じられます。
何よりやっていて楽しいので、子どもたちの心が生き生きと動く。
子どもの感性は、心地よさの中で育っていきます🌈

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