競わず、点数もつけず、ただ嬉しくなる

「先生、今日は見せないの?」
レッスンのシェアの時間で、6年生の女の子がニコニコしながら聞きました。

描いた絵や文章をみんなで見せ合うシェアの時間。
そこでは、上手いとか下手とか比べたりはしません。
もちろん、点数をつけることもありません。

普段行っている学校とはちょっと違うこのやり方。
最初、子どもたちは少し戸惑ったりもします。

「テスト?」と聞いてくる子もいます。
「私の見せたくない」とか「下手だから」とか「恥ずかしい」といった声もよくあります。

それでもシェアの時間を実際にやっていくうちに…
子どもたちは変わります。
「こういうのだったらいい」と、安心して自分を出せるようになっていきます。

冒頭の6年生の女の子も、最初は「絶対嫌!」と言っていました。
それが「先生、今日は見せないの?」という期待に変わる。

本当は見せたい。
みんなに見て欲しいし、みんなのも見たい。
これが自分だよって、受け入れてもらいたい。

でも競争は嫌だし、点数をつけられると傷つく。
それが子どもたちの心の声なのだと思います。

だからこそ、シェアの時間を大事にしたい。
ありのままで受け入れられるんだって感じてもらいたい。
こういう評価の仕方もあるんだと知ってもらいたい。

「わたしの見せて」
「ぼくのを最後にして」
一人ひとりの作品そのものを見つめる時間。

それはまるで夕焼けを見るように、比べるでも点数をつけるでもない。ただ、「きれいだね、いいね」と心を温める時間です✨

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