クラスに通ってくださっている保護者の方が、時々こんなことを言ってくれます。
「最近、うちの子の描く絵が変わりました」
お話をうかがうと、学校でも「ちょっとすごい」絵を描くことがあるそう。
色彩や形のバランスなど、「おぉ!」と思うことが増えたそうです。
もちろん、その子の自然な成長も大きいと思います。
でも、芸術に満たされたシュタイナー教育も役に立てているのかなとも😄
ただ、シュタイナー教育は芸術教育をしているわけではありません。
絵は毎回の授業で描いてもらいますが、絵の描き方や技法などを教える事は基本的にはありません。
歌の歌い方も教えませんし、詩の作り方なんかも教えたりはしません。
それでは、シュタイナー教育は何を教えているのでしょう。
この世界の美しさに心が動くように、授業をしています。
実際、シュタイナー教育では授業は芸術であると考えていたりします。
つまり、芸術について教える芸術教育ではなく、教育というものが一つの芸術活動なのだという考え方です。
実際にシュタイナー教育の本をひもとくと、教育芸術という言葉も出てきます。
(音楽芸術や絵画芸術などと同じように、教育を芸術として捉えています)
授業を通して、子どもたちがこの世界の美しさに気づいたり。
世界の美しさに対して感性が深まったり。
この世界にある真理をとらえることができるようになったり。
芸術に満たされた授業を通して、世界と子どもたちとの関わりを深めることを大事にしています。
ほんの少し意識して見るだけで、この世界は美しさに満ちています。