「こんなに高いの!?」
クレヨンで塔を描きながら、3年生の子が口をあんぐり。
その塔は、古代エジプト人が時間を測るために広場の真ん中に建てたもの。
塔の影が広場のどこにあるかで時間を測る日時計です。
「時間」は公立学校では2年生で本格的に学びます。
1年生では時間という物がどんなものなのかその概念を学び、何時何分というものも習います。
そして、いよいよ2年生で何時とか何分というものを計算できるようにしていきます。
この計算がとても厄介です。
難しくてわからないという子もたくさんいます。
保護者の方でも時間というものをどうやって教えたらいいか悩まれている方も多いのではないでしょうか。
何しろ、「時間」は目には見えないものなので。
昔の人たちはどうだったでしょう。
時間というものをどんなふうに捉えていたでしょうか。
例えば、時間の起源は古代エジプトだと言われています。
今回の子どものノートのように、高い塔を日時計にして時間を測ったと言われています。
この古代エジプトの時間には、太陽の動きや影といった具体的な目に見えるものがしっかりと備わっています。
何時何分といった抽象的なものをいきなり教えられるよりも、塔にできた影が動いていく、それが時間の流れだと自然にとらえることができます。
計算に入る前に、こういった目に見える具体的なものに触れる事が子どもにとって自然な学びだと思います。
砂山に棒を立て、その周りにぐるっと時計の文字盤を描いてみる。
影の動きをじっと見つめると、古代エジプトの人たちと同じ気持ちになって時間と繋がれるかもしれません。