子どもの内面と響き合う色

シュタイナー教育ではちょっと変わったノートを使います。
エポックノートです。

画用紙が綴じてある大振りのノートですが、シュタイナー教育ならではの工夫が✨

画用紙と画用紙の間にパラフィン紙が綴じ込んであります。
クレヨンの色が隣のページに移らないためのものですが、子どもたちには「これは魔法の紙だよ。この紙があると、色がきれいになるんだよ〜」と言ってます。

「魔法の紙、使いたい!」
「いつ使うの? 今日使って!!」
と、子どもたちの目がキラキラ。

時々本当に使うのですが、その日は「やったー!!!」と子どもたちが大興奮。

ノート一つでここまで楽しめると、描いたものによりいっそう心がドキドキしますね。

ちなみにこのノート、京都シュタイナー教室では学年が上がると色を変えていきます。
低学年はピンク、中学年はミントグリーン、高学年は青というようにだんだん色が暖色から寒色になっていきます。

イメージで言うと、赤ちゃんのふわふわピンクからクールなお兄さんお姉さんの青に変わっていくイメージでしょうか。

これ、色が持っている特性を利用しています。
なかなか単純化はできないのですが…

ピンク → 周りの世界と一体化したようなふわふわした感じ
青   → 物事を凝縮させていくような思考の力

こんなふうに、子どもの内面の様子を色として環境の中に配しています。
今回のエポックノートだったら、手にして目で見る道具という環境ですね。

ノートの色という単純なものですが、自分の内面と響き合う色であれば、このノートもノートに書く内容も自分と関係があると思えるものです。

子どもの学びと成長をサポートするために、ノートの色一つも無駄にしません😄

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