役割と「わたし」

シュタイナー教育のレッスンには、体を使って遊ぶ「リズムの時間」があります。
今、2-3年生でしているのは「オオカミと羊飼い」遊び✨

輪になり、子どもたちは目を閉じます。
先生は歌を歌いながら子どもたちの周りを回り、オオカミ役の子には青色の布を、羊飼い役の子には黄色の布を首に巻いてあげます。

「オオカミが来たぞ!」の掛け声で、羊飼い以外の子どもたちは子羊になって逃げます。
オオカミはもちろん子羊を追いかけます😆

捕まった子どもはオオカミの巣穴に連れて行かれますが、羊飼いは子羊を助けることができます。

普通の鬼ごっこよりも役割がはっきりしているのがミソ。
なぜなら、低学年から中学年の子供たちは、「わたし」という意識がぐんぐん伸びていくから。

むしろ、幼稚園や1年生ぐらいまでの子供は、まだまだふわっとしている。
「わたし」というものがまだはっきりしていなくて、お母さんが嬉しいと子供もなんとなく嬉しくなるし、お母さんが泣いていると子供も泣いちゃったりする。
これ、小さな子供がいるお母さんならよくわかると思います。

でもそんなお母さんと一体化しているような感じも、いつかは終わる。
だいたい3年生ぐらいから子供は少しずつ「わたし」をしっかりと持ち始め、お母さんやお父さんとは違う感情を持つようになっていきます。
つまり、「子ども」から一人の「わたし」になっていく。

少しずつ「わたし」という意識が伸びてくる子どもに役割を与えることで、「こころ」がふんわり育っていきます🌈

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