シュタイナー教育では、2年生の国語として聖人伝が取り上げられます。
「聖人…?」と思いますよね。
でも、低学年の子どもにはぴったりのテーマなんです。
低学年の子どもはまだ自我がしっかりとできる前の状態。
聖人のような素晴らしい部分とそうじゃない愚かな部分が出たり引っ込んだり、コロコロ変わる。
素晴らしい部分も愚かな部分も両方合わせて1人の人間なのですが、まだまだ不安定なんです。
じゃあ、どうやってその不安定な自我を支えていくのか。
素晴らしい部分とそうじゃない部分、両方としっかり向き合います。
それも、お話(物語)を通して📕
聖人が活躍するお話を聞きそれを絵にすることで、子どもは聖人と心で通じ合えます。
お説教するよりもずっとずっと深く届いていく。
自分の内面で起きていることにしっかりと向き合える。
今取り組んでいるのは、「アッシジのフランシスコ」という聖人。
動物などの生き物もみんな人間の兄弟だという考え方を持っている人で、動物たちとも話ができたと言われています。
まだまだファンタジーの世界にいる子どもたちにとって、自然に親近感をもてる聖人です。
それこそちょっと風変わりな親戚のおじさんのように、こっそり大事なことを教えてくれるのかもしれません。