クリスマスプレゼントが「物」だけになっていませんか?
シュタイナー教育では、歌や詩、お話の語りなど「体験そのもの」を大切にしています。今回は、子どもにこそ贈りたい、心を育てるクリスマスの贈り物について紹介します。
物だけが贈り物ではない
クリスマスが近づくと、子どもたちは「サンタさんに何をお願いしようかな」と胸を躍らせます。私たち大人は、ついプレゼント=物と考えてしまいがちです。しかし、物のプレゼントだけが続くと、喜びの感じ方が一方向に偏ることがあります。
シュタイナー教育では、歌を贈る、詩をつくる、クリスマスのお話を語るなど、「形のない贈り物」が大切にされます。これらは感性を育て、子どもが世界を豊かに感じる力を養ってくれるからです。
体験のプレゼントが子どもの感性を育てる
贈り物として最も価値があるのは、子どもが「心で味わう体験」です。例えば、手作りのろうそくで食卓を囲む時間や、家族で冬の空気を感じながら散歩する時間。こうした経験が、子どもの世界を深く、やわらかく育てていきます。
私の娘はクリスマスの時期になると、アドベントカレンダーを毎日一つずつめくるのを楽しみにしています。カレンダーの扉を開く瞬間のドキドキや、美しいイラストとの出会い。それは「待つ時間を味わう」という、物にはない豊かな体験そのものです。
「物じゃない贈り物」のアイデア
- 手作りのろうそくを灯して家族で夕食を囲む
- 冬の夜に家族で散歩して星を眺める
- 子どもが生まれた日の話をゆっくり語る
- クリスマスの物語を一つ選んで語ってあげる
- 家族でクリスマスソングを歌う
どれも特別な準備はいりませんが、子どもの心に小さな灯りをともす贈り物になります。
まとめ クリスマスは「体験」を贈ろう
クリスマスは、物のプレゼントだけでなく「心が動く体験」を贈るチャンスです。体験は子どもの感性を育て、世界をより豊かに味わう力を与えてくれます。今年のクリスマスはぜひ、子どもの心に残る体験をプレゼントしてみてください。
