子どもが新しい場所で不安を感じる理由
「初めての場所、怖い…」 そう感じて立ち止まってしまう子どもは少なくありません。
子どもは大人に比べて脳のキャパシティが小さく、急な環境の変化や未知の状況に対処しきれないことがあります。その結果、不安や恐怖を感じるのです。
大人でも、初めて訪れる場所や知らない人と会う場面では、緊張したり不安になったりすることがありますよね。子どもはそれをもっと強く感じやすいのです。
無理に連れていくと逆効果
そんなとき、つい「とにかく行ってごらん!」と背中を押したり、手を引いて無理に連れて行こうとしてしまうことがあります。でも、この方法では、子どもの不安が余計に強まってしまうことがあります。
なぜなら、子どもは「何が起こるのか分からない」ことに対して不安を抱いているからです。いきなり飛び込ませるのではなく、安心できるプロセスを提示してあげることが大切です。
安心のプロセスを作る方法
では、子どもが安心できるプロセスとはどのようなものなのでしょうか?
例えば、新しい場所に行くとき、こんな風に声をかけてみましょう。
- 「ほら、絵本を読んでくれる先生がいるね」
- 「そばには、おもちゃで遊んでいるお友達もいるよ」
- 「まずは、あのおもちゃのところまで一緒に行ってみようか?」
こんなふうに、 目の前の状況を少しずつ言葉にして伝えることで、子どもが次の行動をイメージしやすくなります。 その結果、安心して自分のペースで新しい環境に馴染んでいけるのです。
子ども自身の「やってみよう!」を育てる
子どもは、自分で「やってみよう!」と思えたときに、一番強く成長します。
だからこそ、無理に促すのではなく、 子どもが少しずつ「できるかも」と思えるような言葉かけを意識 してみましょう。
例えば、
- 「○○ちゃんも、さっきはちょっとドキドキしていたけど、今は楽しそうにしているね」
- 「先生のおひざに座って絵本を見てみようか?」
といったように、 少しずつ「できること」を増やしていく ような声かけが有効です。
まとめ
新しい環境に不安を感じるのは、大人も子どもも同じ。だからこそ、
- 無理に促さず、安心のプロセスを作ること
- 状況を言葉にして伝えること
- 子どもが自分で「やってみよう」と思えるような声かけをすること
を意識すると、少しずつ子どもの「大丈夫!」が育っていきます。
小さなステップを積み重ねて、子どもの不安を安心に変えていきましょう。