「待ってね」
言っても、聞かない。
子は言う「待てない〜」
待つことも大事と思うのだけど、
なにかいい手はある?
待つことの中身をつくります。
何もしないで待つのは、
子どもにとっては空っぽの時間。
何もすることがないので、
つまらないし意味がわからない。
「待つのは嫌だ!」
(面白くない)
になっちゃう。
だからこそ、
待つことの中身を作ってあげる。
例えば砂時計を渡して、
「砂がどのくらい落ちたか教えてね」
冷凍庫から氷をコロンと出して、
「ぜんぶ溶けたらご飯だよ。
ほら、シロップたらすね」
オルゴールを取ってこさせたら、
「今日は昨日と違う音がするの、
どんな音か聴いて教えてね」
そんなふうに、
待っている時間を見えるようにする。
子どもの中に待つことのセンスを作る。
ただ「待ってね」じゃ、
子どもにとっては空っぽの時間。
空っぽの箱の中を、
虹色の思い出で満たしてあげよう。
何かを待つたびに、
母や父の顔を思い起こすくらいに。