子どもに言ってもやらない。
何度も言わなくちゃだから、
だんだんイライラしてしまう。
そんな時は、
流れをつくってあげる。
流れにのるのは、子どもという舟。
例えば、寝かしつけ。
舟の行き着く先がベッドだとしたら、
そこまでの流れをつくる。
歌や語り。
ろうそくや砂時計。
そんなものを目印にして。
* * *
時間がきたから
いつものあの歌
ろうそく灯して
明かりも消して
子どもの手には
これから読む本と
わたしの手
導かれるままに
導くままに
まぶたが重くなってくる
さあ おやすみなさい』
* * *
こんなふうに、
指示なしで子どもが動ける流れをつくる。
もしも指示なしで動けないのなら、
流れが子どもにあっていないのかも。
大人が思う流れは、
どちらかといえば頭で考える動き。
子どもの流れは、
ファンタジーや目に見える体の動き。
頭よりも、体と心で会話する。
ちょっとだけ、
子ども心で手をつなぐ。
そしていちど流れができたら、
いつも同じにしてあげる。
くり返しは子どもにとっての安心になる。
くり返される流れの中で、
安心が育てられ、
親子の信頼も強くなれる。
流れに舟が浮かばせられると、
親も子どもも楽になれます。