子どもが小さいときの文字や数字。
いつから教えたらいい?
早すぎるのは良くないと聞くし、
5歳までにも適切な時期があるとも聞く。
本当のところはどうなんだろう。
こんなふうに考えてみる。
頭で覚えるような文字や数字なら、
7歳ぐらいからでいい。
でも体や心で感じる文字や数字は、
もっと小さい時からたっぷりやれる。
ひとことで言えば、
大人が思い浮かべる文字や数字の学びは、
思いのほか狭いということ。
例えば文字だったら、
「あいうえお」を読んだり書いたり。
数字だったら、
「1、2、3」って書いたり計算したり。
でもそれは、
子どもが触れる学びのほんの一部でしかない。
学びってもっと広く喜びに満ちている。
例えば文字なら、
聞くこと話すこと。
早口言葉に言葉遊び。
詩や読み聞かせ。
数字だったら、
数え歌とかまりつき歌。
豆を指で数えたり、
飲み物をコップに分けたり。
頭で覚えることわかること。
それだけが文字や数字じゃない。
体と心で感じるもの。
小さな子どもにはそっちの方がぴったりくる。
今目の前にいるこの子には、
どんな文字や数字の学びがぴったりくるんだろう。
この子は今どんなふうに、
体や心で文字や数字を味わっているんだろう。
そんなふうに見てみると、
子どもの持つ力や学びの深さに気がつきます。