「伝える」から、「伝わる」声へ

音読の宿題って、
なかなか困りもの。

親が聞かなくちゃいけないし、
もちろん聞き流すわけにもいかない。
だんだん自分も子も、
やらされてる感が…。

そんな時には、
ちょっとだけ工夫してみる。

自分がイスに座って、
ニコニコと横を向いてみる。
背中を向けたり、
逆にものすごく顔を近づけたり、
部屋の端と端で向き合ってみたり。

距離や顔の向きを変えると、
音読の本質が見えてくる。

声に出すって、
ただ伝えたらいいのじゃない。

大切なのは、
相手に『伝わる』こと。

どんな声で、
どんな顔の近さで、
どんなふうに向き合ったら、
『伝わる』のだろう?

大きな声を出す必要はない。
変な抑揚もいらない。
「ねえ」って、
まるで名前を呼ぶ時のように、
「おはよう」って、
今朝見つけた虹を指差すように。

私たちが普通に話してる、
暮らしの言葉。
それがいちばん『伝わる』声だったりする。

宿題だからと思うと、
つい『伝える』声になってしまいがち。
だからこそ、『伝わる』ように。

伝わるって、
人と人がいることの印のような感覚。
「わたし」とこの子だからこそ、育つ感覚。

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