いつからが大人なんだろう。
いつまでが子どもなんだろう。
日めくりカレンダーみたいに、
子ども時代の残りがわかったらいいのに。
たいていの子は、
小学校高学年ぐらい。
だんだん親から離れていく。
友達の存在。
あの子と遊ぶからいい、
お母さんとはまた今度ね。
「自立」が天使の羽のように、
子どもの背中で羽ばたきだす。
頼もしくもあるけれど、
ちょっぴり切ない。
大人になっていくこと。
子どもでいること。
親から離れていく高学年だからこそ、
やっておくことがある。
友達つきあいは大事。
でもトラブルが増えるのも高学年。
それを友達同士の中だけで解決?
外に向かっていく時期だからこそ、
家庭を手厚くする。
変わらない愛情。
変わらない生活。
子どもが子どもでいられるように、
もう少し「わたし」は親でいる。
おかえり、ただいま。
大丈夫? ありがとう。
繰り返しの中で語られる、
言葉じゃない言葉。
そんな透明な言葉で、
子どもの背中を支えてあげる。
特に小学校高学年は、
思春期に入る前の時期。
純粋な子ども時代の最後の時期。
だからこそ、
5年生ぐらいはバランスがいい。
たくさん動いて、たくさんのことを感じ取れる時期。
そんな良い時期に、
家族との思い出もたくさん作っておく。
子どもとの結びつきをしっかりしておく。
子ども時代の終わり、
大人へのはじまり。
やれることをやれるうちにやっておく。