ひな祭りってワクワクする。
ひな祭りは美味しい。
…ひな祭りだから、なにか買って??
イベントがあると、
子供は「買ってもらえる?」と期待してみたり。
だって、この前の時は〇〇を買ってもらえたよって。
子供の求めに応える、
それはとっても大事なこと。
親だって、たまにははしゃぎたいし。
でもどうせ賑やかになるなら、
そこにちょっとだけ工夫してみる。
食べた、眺めた、買った、
その一歩奥にあるもの。
したことやモノといった、
結果だけじゃない。
気持ちなんだ。
この気持ちに目を向ける。
誰とどんなふうに過ごしたっけ。
ああ、美味しかったよね。
ひな祭りってこんな気持ちなんだね。
「それ、色にするとどんな色?」
そんなふうに聞いてみてもいい。
無理に言葉にするんじゃなくって、
言葉にならないものがあるってこと。
そこに目を向ける。
一年に一度、
我が家の今日の、
あなたの心が感じた色。
世界にたった一つ、ひな祭りの色。
そんな色でちょっぴり会話を染めて、
きれいだなって。
この世界も「わたし」もきれいだって。
なんでもない。
親子の大切な思い出になっていく。
お母さんの子供の頃の話をするのだって。
小さい時こんなふうにしたんだよ。
ひな祭りの日はこうだったよって。
その時誰がいて、
どんなふうにして、
何を食べたのか。
そして、どんな気持ちになったのか。
親子だからこそ、
ちょっぴり恥ずかしがりながら話してみる。
「わたし」がしてもらったように、
この子も大事にしよう。
そんな気持ちを込めて。
いつか遠い未来、
この子もまたそうするのかもしれない。
「お母さんの子どもの時にはね」って。