「わたし」はもっと、素直になれる

子どもが簡単にあきらめちゃう。
まるで、自分を見ているよう…
胸の奥がムズムズする。

「がんばれ」って言う。
「ファイト」って励ます。
でも、きっとそんな言葉でもないんだ。

心に届く、手のひらが汗ばむ。
「わたし」自身も熱くなれる。
そんな魔法はないだろうか。

「うれしい!」って、声を上げること。
「よかった!」と、思わず表情が緩むこと。
親が自分の感情で子どもにふれる。
それは、子どものやる気を引き出す魔法かも。

「うれしいねー」とか、
「よかったねー」とか。
親はあんがい子どもの前で自分の感情を出さない。
共感が多かったりする。

それはそれでとても大事なこと。
でも、もうちょっとだけ自分の感情を出してみる。
「うれしい!」って、とびっきりの喜びの感情。
「よかった!」と、ポジティブな驚きの感情。

あなたに関心があるよ。
あなたのやることが楽しみだよ。
自分に注がれる、お母さんお父さんの目。
見つめ返したくなる、大好きな目。

ポイントは子ども心で感じること。
叱るのは親の気持ちでできる。
共感するのも大人の心。

子どもがしていることに興味を持ったり、
でき上がったものを喜んだり。
それは大人の心だけでは難しい。
自分の中にいる、やわらかな子どもの心を思い出す。
面白いなあ、楽しいなあって。

親をやめることはできないけども、
子どもだった自分を思い出すことはできる。
決してお友達にはなれない親子関係の、
ちょっとした魔法。

「お母さん、怒ってばっかり」
なんて言わせない。
「わたし」の感情で子どもをやる気にする。

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