いくらあってもいいもの。
家の中を見渡しても、
いくらあってもいいものって意外とない。
一日探し回って見つかるのは、
きっと親の愛情ぐらい。
なのに、どうしてだろう。
おもちゃってこんなにたくさんある。
買ったり、
もらったり、
捨てずにおいたものが山になる。
多すぎるおもちゃは、
かえって子どもの想像力を貧しくしたりする。
本当に好きな少しの服を上手に着回すように、
おもちゃも少ないからこそ、子ども自身が豊かになれる。
おもちゃを減らしてみる。
小学生ぐらいになっているのなら、
子どもに選ばせて手放してみる。
これとこれは今使ってる。
これはよく遊ぶ。
これは何だか知らないけど好きなの。
何が大事なのか。
今、何をしたいのか。
何が好きで、どんなことが幸せ?
おもちゃを減らす過程で、
「こども」が見えてくる。
できれば、大人も一緒に断捨離する。
一年使ってないもの。
捨てようかどうしようか迷ってるもの。
床にずらっと並べて、
子供と一緒に「うーむ」。
その時に見えるのは、
きっと自分のことだけじゃない。
家族にとって必要なもの。
それがあると家族が楽しくなるもの。
あるいは、過ぎ去った過去の楽しみ。
家族でどんなことがしたいのか。
子供と何を共有したいのか。
これから先どう生きていきたいのか。
それって、頭だけで考えてもわからない。
でも具体的なものを前にすると、
手を使って考え出すことができる。
山のようなおもちゃ。
入りきらないアレやコレ。
なんとなくのたくさんよりも、
本当に大好きな少しの中に、
「わたし」がいる。