「待ちきれないー!開けたくなるー😆」
6歳の娘がじたばた。
握りしめているのはクリスマスの特別なカード。
A4ぐらいの大きさで、厚紙の裏に光を通す薄紙が貼り付けてあります。
絵には1から24までの数字が小さく書かれてあって、12月1日からイブの日まで一つずつ絵の扉を開いていくという素敵カード。
大人でも惹きつけられますが、子供にはもうたまりません。
「お父さん、明日は何日?」
「13日だよ」
「……あった! ちょっとだけ開けてみる!!」
「明日まで待とうね」
「気になるー😭」
待つことで楽しさは増す。
じっと待つからこそ味わえるものがある。
シュタイナー教育でもこの時期になると、待つ時間であるアドベントに入ります。
アドベントとは、クリスマスを待つちょうど12月初旬から中旬ぐらいの時期のこと。
シュタイナー幼稚園などでは、モミの葉などで飾った台座に4本のろうそくを立て、一週ごとにろうそくも一本ずつ灯していったりします。
クリスマスが近づき12月の4週目になると、それまで灯したろうそくの長さが螺旋状に変化している。
待つ時間や楽しみが目に見える形で現れてきます。
これもひとつの、待つからこそ味わえる豊かさ。
待つ力は、写真のクリスマスカードなどを使えば楽しみながら育てることができます。
「待って! まだ、だめだよ!」と、ことあるごとに言葉で言わなくていい。
体験から学べるようにする。
すると、ほら。
ずっと取っておきたくなる素敵なものが手に入ります。