誇らしげ、でもちょっと恥ずかしそう。
そんな卒業生の顔が、朝から華やかな校門の前に並んでいました。
卒業生にとってはもちろん卒業ですが、お母さんお父さんにとっても一つの卒業式なんじゃないかなと思います。
子どもが生まれた瞬間に、「私」が「お母さん」になる。子どもの誕生日は「お母さん」の誕生日でもある。
子どもがすくすく育ち、今日卒業式を迎える。
僕は卒業していく子どもにカメラを向けるお母さんの背中に向かって、「ここまで育ててくれてありがとう!」と言いたくなります。
その胸に花の飾りをつけてあげたくなります。
声高に賞賛されるわけでもなく、ニュースに取り上げられたり記事になったりすることもない。
ただ、今日も黙々とお母さんをつづけている。
子どものために、家族みんなの幸せのために。
親って、子どもが思ってるほどには賢くはありません。
むしろ未熟なところがいっぱい。
でも、子どもが思ってるほどには愚かでもない。
少なくとも、いっぱい反省してたくさん決意して行動した。
お母さんも日々コツコツと自分を育ててきた。
子どもの卒業式は、そんな頑張ってきたお母さんお父さんの卒業式でもあります。
子どもが生まれてきてくれたあの日のように、お母さんお父さんにも祝福とエールを送りたいです。