新しい年が始まると、「今年は何を始めよう」「子どものために何をしてあげよう」と考える方も多いのではないでしょうか。
けれどシュタイナー教育では、成長は何かを始めることによって起こるのではなく、静かな時間の中から自然に芽生えてくるものだと考えます。
今日は、年始にこそ意識したい「待つ子育て」の視点についてお伝えします。
新しい年に、何かを始めなくてもいい
年が変わると、気持ちも新たになり、「今年こそは」と意欲が湧いてきます。
しかし、子どもはカレンダーに合わせて急に成長するわけではありません。
新しい習い事、新しい目標、新しい取り組み。
それらが悪いわけではありませんが、子どもに本当に必要かどうかを、立ち止まって感じてみることも大切です。
シュタイナー教育が考える「大人の役割」
シュタイナー教育では、大人は子どもを先回りして導く存在ではないと考えます。
目標を与え、成果を急がせるよりも、子ども自身が育つ力を信頼することが重要です。
大人の役割は、
子どもが安心して育っていける「場」を整えること。
それは特別な教育や声かけではなく、日々の暮らしそのものです。
「待つこと」は何もしないことではない
「待つ」というと、何もしないことのように感じるかもしれません。
けれど実際には、とても能動的で意識的な姿勢です。
・急がせない
・比べない
・結果を求めすぎない
こうした選択を重ねることは、大人にとって簡単ではありません。
それでも、静かなまなざしで見守られた子どもは、自分のペースで確実に育っていきます。
静けさの中で芽吹くもの
何も起きていないように見える時間の中で、
子どもの内側では、想像力や意欲、世界への信頼がゆっくりと育っています。
遊び方が変わったり、表情が少し落ち着いたり、
そんな小さな変化が、育ちのサインかもしれません。
まとめ
新しい年の始まりに、無理に何かを始めなくても大丈夫です。
子どもが育つために必要なのは、急かされない時間と、安心できる日常。
「始めること」よりも「待つこと」を大切にする一年が、
子どもにとっても、大人にとっても、内側から豊かに育つ時間になりますように。
