サンタさんの代わりは、できないけれど

サンタさんに何もらったの?
クラスの子に聞くと、
子どもたちの目がキラキラ。

でも高学年に聞くと、
ちょっと目を伏せて……
「サンタさんもう来ない」

どうやら、
サンタさんからお手紙もらったよう。

「ごめんね、
来年からはもう来れないんだ。
by サンタ」って。

そうなんだねぇと言うと、
思春期の太鼓が聞こえてきそうな高学年でも、
目をキラキラさせてこう言う。

「でもね、
親はプレゼントくれるんだ。
クリスマスになると欲しいものくれるんだよ」

ファンタジーの出口。
空想と現実の境目、
子どもの成長。

いつかは本当のことを……
でも夢は壊したくない。
なんて伝えたらいいんだろう?

どんな言葉よりも行動。
サンタクロースさえ包み込むような、
大きな愛が子どもの目を輝かせる。

「サンタさんはもう来ないかもしれない。
でもお母さんお父さんは、
僕を愛してくれる」

それはずっと変わりがない。
心の中に降り積もる雪のように、
美しい冬の夜空を見上げさせてくれます。

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