わがままがとまらない。
「今はこうだよ。我慢しようね」
言えば言うほどに、
子どもの表情は曇っていく。
ああ、お天気みたい。
いくら見つめても変わりっこない。
子どもって、
むしろ自然に近いもんな。
子どものわがままになげく前に、
こんなやり方。
遊びの中で、
気持ちを整える練習をします。
例えば、
写真のアドベント・カレンダー。
12月1日から25日のクリスマスまで、
順番に決められた場所を開けていく。
「ぜんぶ見たい。いっぺんにめくりたい」
抑えられない気持ち、
子どもらしいわがまま。
でも自分で気持ちを整えて、
「毎朝、楽しみにめくるんだ」って。
4週間後に手に入るのは、
満たされた気持ち。
自分をコントロールできた満足感。
言葉でいくら説いても、
わがままって収まらない。
むしろ、
自分から変わりたくなるように。
変わることで、
知らなかった喜びに気づくんだ。
「こんないいことあるんだ」って。
4週間後のクリスマス。
子どもの手には
自分でやりとげた満足感。
親の目には、
確かな子どもの成長。