「なんで? どうして?」
聞かれるたび「ああ、それはね」って、
言葉にアイロンかけて渡してあげる。
それでも、
「なんで?」 がとまらなかったり。
「冬はどうして寒いの?」
「北風さんがやってくるからだよ」
「葉っぱはどうして赤くなるの?」
「風さんがお空にお手紙届けているんだよ」
あれこれ答えてあげても、
この子の頬はぷっくりしてる。
ほんのちょっと、
あと少し言葉に魔法をかけるなら、
例えばこんなふうに答えてあげよう。
「どうして夜は暗いの?」
「〇〇ちゃんが眠れるようにだよ、
風がふうってお空のロウソク消すの」
自分と関係がある答えだと、
子どもは満たされる。
だって子どもが知りたいのは、
この世界の愛おしさ。
美しい世界に包まれて、
世界ぜんぶに愛される。
そんな安心感だったりします。
「なんで?」
って聞かれたら。
「それはね」って、
言葉でハグできるチャンスです。