犬や猫、
小鳥にカメ。
大切な家族の一員が亡くなってしまった時、
子どもにどう伝えたらいいだろう。
天国やおそうしき、
それからお祈りやお墓。
それで気持ちが収まればいい。
でも、簡単じゃなかったりする。
だって、大人でもそうなんだから。
そんなときには、
子どもの心が死を抱きしめられるようにする。
例えば、
天国ってどこにあるの?
さわれない、目で見えない。
だからこそ、
心で天国にさわれるようにする。
風船に最後のお手紙かいて、
ふわっと空に飛ばす。
風がない広いところで、
見えなくなるまで。
小さな点になるまで見つめて、
「あそこが天国だね」って。
「ほら、ちゃんとお手紙届いたよ」って。
あるいは、絵本をつくろう。
例えば犬だったら、
家にその犬がやってきたところから始まって、
ページをめくるごとにたくさんの思い出。
そして最後に、
「天国に行きました」
そんなふうに閉じれる絵本。
子どもには、
それぞれのページの絵を描いてもらおう。
大事な犬をふと思い出したとき、
その絵本を開いて最後まで読む。
くり返していると、
気持ちの整理ができたりします。
天国におそうしき、
お祈りやお墓。
言葉だけじゃ、
子どもはよくわからない。
頭だけじゃなくて、
心と体で感じられるようにする。
やがて子どもの心が、
死を抱きしめられるその時まで。